ろぐ(仮) 突発小説 ~現実逃避の、その先に~ 忍者ブログ
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「ふむ、面白い質問をしますねぇ」
「え、そうですか?あははは…」
「失礼。興味深い、という意味です」
「あ、なるほど」
私は珍獣みたいな扱いなんですか。
この野郎。
くっ、卑怯だ…!
こんな整った顔立ち、日本じゃお目にかかれないから、免疫なくて困るじゃないか。
「なぁ、リク?こんなとこで話してたくないよなぁ?」
「へっ?出来れば座らせてもらいたいですけど…」
「だよな!よっし、ジェイド!今日の仕事は、全部キャンセルしろ」
えぇ?!ちょ、待ってよ。仕事キャンセルって、一応一番偉い人っぽいのに。
そんなの許されないでしょ!?
「陛下。それは無理です。第一、昨日の仕事もまだ残っているんですよ?」
「あのなぁ、ジェイド。こんな可愛い女性を放って、仕事なんか出来ると思うのか?」
「してください。してくれなければ困ります」
意味の分からない理屈を並べ立てては、何とか仕事から逃れようとしている。
仕事が嫌いなのは分かるけれども、それはマズイだろうと思う。
しかも、その原因の一端は自分にあるらしいのだ。
見過ごして、部外者気取りは出来ない。
テンポよく続く彼らの会話に、思い切って入ることにした。

「だいたい、この間も会議を抜け出したでしょう!真面目にやってくれなければ困ります」
「あの時は、必要なものに全部判を押したあとだっただろ!」
「ストップ!!二人とももう、胸張って若い!って言える歳ではないのですから。もう少し落ち着いてください」
無理矢理間に入れば、二人の会話はピタッと止んだ。
よかった、これで話を聞いてもらえる。
「俺ら、何歳に見える?」
「へ…?」
ここはどこなのか教えて欲しいと頼む前に、がしっと肩を掴まれて。
中途半端に開いた口からは、間抜けな声が漏れた。
「いいから。何歳に見える?」
突然の質問に頭が混乱して、ジェイドを見上げる。
すると彼も答えるように促していて。
首を傾げつつ、口を開いた。
「外見は20代半ばに見えますけど、実年齢は34歳くらいに見えます」
こんなこと言って失礼なだけじゃないのか、とも思ったが。

「すげぇな」
「えぇ。実年齢を当てたのは、あなたが初めてですよ」
「ありがとうございます…?」
妙に感心されて、それでも褒められていることは分かり、お礼を言った。
「ますます気に入った!来い!いいところに案内してやるよ」
「ちょ、陛下!仕事はどうなさるおつもりで?」
「うるさいぞ、ジェイド。お前こそ、興味津々なくせに」
ピオニーは勝ち誇ったように笑って、リクの手を引っ張った。
突然のことで驚いたのか、リクは転びそうになりながらもついていく。
それを見てジェイドは溜め息を吐き、自分もあとを追った。

「適当に座れ。あ、俺の隣でもいいぞ?」
「じゃあ、お言葉に甘えて…」
連れて来られた部屋は、たくさんの本と書類に占領され、それでもスペースがあまるほど広いところだった。
この建物の中に入ってから完全に挙動不審者だった陸は、部屋に入っても変わることはなかった。
「そんなに珍しいものでもあるのか?」
「え、それこそ全部ですよ!訳の分からない文字ばっかりだし」
「俺には見飽きた部屋だがなぁ」
興奮したように言うリクに、わざと大げさに溜め息を吐いてみせる。
しかし顔は笑っていて、冗談で言っているということがまる分かりだった。

「何処に行くのかと思えば、何で人の執務室を選ぶんですか」
はぁ、とこちらは本気の溜め息を吐いて、二人を見やる。
「なんだよ、丁度いい場所だろ?お前まさか、謁見の間にでも通すつもりだったのか?」
「そういうわけではありませんが。我が物顔で座られているのが、腹立たしいだけです」
「あっ、ごめんなさい!」
ジェイドの言葉に、バッと立ち上がった。
ここがジェイドの仕事場だというなら、無駄に居続けては邪魔になってしまう。
そんなことにも気が付かないなんて。
そうだ、隅に行こう!と思い足を踏み出すと、ソファに逆戻りしてしまった。
「リクはいいんです。邪魔なのはあなたですよ、陛下」
腰!腰に手が回ってますってば!!ジェイドさん?!
「あっ、ずるいぞ!リクを独り占めしようってったってそうはいくか!」
「ここは私の執務室です。文句お有りなら、どうぞ帰ってくださって構いませんよ?」

あぁ、また始まったよ。
だいたい独り占めってなんなのさ。訳が分からない。
あ、でもこのソファ気持ちいいや…。
眠いなぁ……。
二人は放っておいていいよね。だって、仲良さそうなんだもん。
いいや、寝ちゃえ。疑問は起きてからにしよう。
少しだけジェイドに寄りかかるようにして、陸は目を閉じた。

 はい、来ました。グダグダ感。
早いね、もうこんなですよ。グダるの早過ぎ。
だいたい思いついてからじゃないと、キーボード叩いちゃダメだね。
説明入ろうと思ってたのになぁ。自由すぎるんだよ、おっさん二人が。
あ、主人公の特技が披露されました。
実際ね、見た目であの二人を判断できたら素晴らしいと思うよ。
年齢当てちゃうとかね。凄いよね。

たった数分一緒に居ただけで、彼らの扱い方が分かり始めました。
主人公、奇跡の人。笑
何年か決定しました。物語の一年前ですね。
だいたいこれくらいなら、皇帝としての仕事も落ち着いてるんじゃないかな、と。
若干天然交じりの子にしたいなぁ…。
誰か書いてくれないかなぁ…(爆
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