ろぐ(仮) 突発小説~現実逃避の、その先に~ 忍者ブログ
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「は、ここ…どこ?」
だって、確かにさっきまで登校中だったのに。
ねぇ、ホントに。誰か説明してよ。分からないよ。
「もーーっ!どこよ、ここーーー!」

気が付いたら、知らない街って。
だってこんな風景、日本じゃないの丸分かりだし。
外国なんか、行ったことないから分かんないし。
でも見たことなんか、ないって。自分がいた場所じゃないって、頭の隅で囁かれた。
周りの人間は、ジロジロ無遠慮に見てくる。見物料をとりたいくらいに。
その中にいるなんて、耐えられなくって、陰のある場所を探して走った。

気が付いたら、大きな滝の真ん前にいて、そこに生えてる木に隠れた。
下に何もないことを確認して、座り込む。
自分の身体を確認するように見ても、何の変化もない。でも、ここは日本じゃなくて。
格好も、学校指定の制服を着崩したもので。ナチュラルメイクが施された顔もそのままで。
それでも、ここはコンクリートジャングルじゃない。車もバイクも、自転車だって走ってない。
鞄を漁ってみると、中身はそのままだった。
そうだ、今日は英語のテストがあったんだ。勉強するために、早く行こうと思って。
そしたら、いつもの道に変な張り紙があって。
時間も余裕だったから、好奇心でそっちのほうに行って。

『あなたは、この世界がすきですか?きらいですか?』

下らない世界なんかどうでも良かったから、『きらい』に進んで。

『違う世界に、行ってみたいですか?新しく、始めたいですか?その勇気はありますか?』

その問いに、自信なんか持てなかったから、来た道を引き返そうとしたら。
こんな有様だ。ざまぁない。寄り道なんか、しなければ良かった。
そんなこと言っても遅いけど。それでも。
「こんなの、あんまりでしょーー!?」
そう、叫んだ。

「うるさい人ですねぇ。少しは、静かにすることを覚えたらどうですか?」
「はい?」
声がして、ばっと振り返ると、青い人が立っていた。いつからいたんですか、あなた。
「ふむ、この辺では見ない格好ですねぇ。…どこから来たんですか?」
す、としゃがむと私に目線を合わせてきた。綺麗な顔が、間近にある。
目が赤い。寝不足?それとも乾燥眼?大変だなぁ。
「あ、目薬使いますか?」
「は?」
鞄から目薬を取り出して、手渡す。万能タイプだから、花粉症の人でも使えて便利なんだよね。
綺麗な顔の男性は、渡した目薬を物珍しそうに見つめている。
見たことないのかな。変なの。誰だって、目薬で痛い目見るのが通り道なのに。

「うぉーい、ジェイドー?……あぁ、いたいた。って、お前、誰?」
今度は逆方向から、金髪の男が寄ってくる。ジェイドっていうのは、多分、この人のことだ。
「陛下。ちょっと、おもしろいものを見つけまして」
「陛下?」
陛下って、あの超偉い人?この軽そうな金髪が?うっそぉ。
「面白いものって、こいつのことか?お前、名前は?」
「や、あの。名前を聞くときは、自分からどうぞ」
「へ?あぁ、そうか。そうだよな。俺はピオニー・ウパラ・マルクト九世だ」
一瞬呆けた顔をされて、そのあと笑われた。それに、少しだけ眉間に皺が寄ったが、慌てて揉み解した。
「あ、相原 陸です。ん?リク・アイハラかな」
やっと名乗れたよ、自分の名前。こんなに遅くて大丈夫なの?
「リク・アイハラか。聞いたことねぇなぁ。ま、よろしくな!リク」
手を差し出され握り返すと、ぐん、と引っ張られた。その反動で、ピオニーに抱きつく格好になってしまった。
「うぉ、すっげ軽いな」
「…陛下、セクハラで訴えられますよ?」
抱きしめられ、じたじたもがいていた私を見てか、さっきの赤い目の人は言った。

「いやいや、これは不可抗力だろ。なぁ、リク?」
「や、ちょっ!離していただけると助かるのですが…っ」
急に親しくなったピオニーに、陸はかなり焦った。
だって、日本じゃこんなの彼氏と以外考えらんないもん!
そうしてやっと解放され、私は何とか息が出来るようになった。ひゃー…顔が熱いよぉ。
「リク、でしたよね?私は、マルクト帝国軍第三師団団長ジェイド・カーティス大佐です」
「あ、長い肩書きですね。ええと、カーティスさん?」
「ジェイド、でいいですよ」
にこ、と微笑まれ何だか断れなかった。すると、
「俺も!俺も、ピオニーでいいぜっ」
と、なぜか張り合うように言ってきた。いや、あなた。陛下じゃなかったんですか?

ん、あれ?ちょっと待って。
陛下?マルクト帝国軍?大佐?
そんなの、聞いたことないよ。滅多に耳にしないよ。
さっき、なんだか自己完しちゃったけども。あれあれ、待てよ。落ち着け落ち着け。
「どうかしたんですか、リク?」
ひょい、と顔を覗き込まれる。あぁ、背高いな!もう!

「あの、今更なんですけど……。ここ、どこですか?」





やぁ、勢いあまって第一話。
名前出すの遅すぎですよね。申し訳。
前半は「どこよ、ここ?!」ってなってたのに、あの二人が出てきてからペ-ス狂いまくり。
特に、某陛下とか某陛下とか某陛下とか!
ジェイドの自己紹介遅すぎだしね。最初にあったのにね。
質問無視視して目薬渡してるしね。どんな子なんでしょうねぇ。(知るか

さぁ、次からはまともに話に入っていけます。
オールドラントの仕組みと、元いたところについて話さなければなりません。
わぁ、めんどい。
これは、ちゃんとした小説にするつもりないので、文の書き方とか結構適当。
大佐の服に突っ込みを入れたい。いや、ホントに。

なんかシリアスちっくだったのに、いきなりギャグに成り代わっちゃうからね。
危ないですよ、この小説。
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